著作物リスト

書名 シリーズ 著者 発行・発売
ミシシッピーに行く 世界の川 森下依理子・森下郁子・池淵周一 2020年
遊タイム出版
メコンとメナム・チャオプラヤに行く 世界の川 森下郁子・池淵周一・森下依理子 2016年
遊タイム出版
長江と黄河に行く 世界の川 森下郁子・池淵周一 編著 2015年
ユニウス
ガンジス川を行く 世界の川 森下郁子・池淵周一 2014年
K’Sプランニング
川は生きている 川の文化と科学 ウェッジ選書 森下郁子 編著 2009年
ウェッジ
川の魚 川の学校 森下郁子・森下依理子 2002年
学研
川のHの条件 森下郁子・森下依理子・森下雅子 2000年
山海堂
川の話をしながら 私の「川学」への歩み 森下郁子 1999年
創樹社
共生の自然学 川と湖の博物館 森下郁子・森下依理子 1997年
山海堂
動物プランクトン 川と湖の博物館 森下雅子 1996年
山海堂
水環境カルテ 川と湖の博物館 森下依理子 1996年
山海堂
霞ケ浦と利根川 川と湖の博物館 森下郁子 1995年
山海堂
生物現象の知見 淀川と琵琶湖 川と湖の博物館 森下郁子 1994年
山海堂
ユスリカ 川と湖の博物館 森下郁子・北川禮澄 1994年
山海堂
川カルテ1993 川と湖の博物館 森下郁子 1993年
山海堂
バイオロードの生物 川と湖の博物館 森下郁子・森下依理子 1992年
山海堂
おいでよ新宮川に 川と湖の博物館 森下郁子 1992年
山海堂
植物プランクトン 川と湖の博物館 森下郁子・森下雅子 1991年
山海堂
生物モニタリング 川と湖の博物館 森下郁子・森下依理子 1991年
山海堂
川にすむ生き物たち 森下郁子 1989年
農文協
アマゾン川紀行 世界の川 森下郁子 1989年
日本放送出版協会(NHKブックス)
川と湖の科学 NHK市民大学講座 森下郁子 1989年
日本放送出版協会(NHKブックス)
川と湖の〈健康〉をみる 森下郁子 1987年
岩崎書店
淙々たる大河 世界の川 森下郁子 1986年
山海堂
生物モニタリングの考え方 森下郁子 1985年
山海堂
遥かなる遼河 世界の川 森下郁子 1985年
山海堂
ダム湖の生態学 森下郁子 1983年
山海堂
河口の生態学 森下郁子 1982年
山海堂
環境を診断する 五感による生態学 森下郁子 1981年
中央公論社
生物学的水質階級地図 森下郁子 1980年
山海堂
生物からみた日本の河川 森下郁子 1978年
山海堂
川の健康診断 清冽な流れを求めて
[毎日出版文化賞受賞]
森下郁子 1977年
日本放送出版協会(NHKブックス)
近畿地方の湖沼 中国地方の湖沼 津田松苗・森下郁子 1975年
共立出版
生物による生物学的水質調査法 津田松苗・森下郁子 1974年
山海堂

 
 

著作物のご案内


ミシシッピーに行く

森下依理子・森下郁子・池淵周一
2020年
遊タイム出版

 

川のHの条件

森下 郁子・森下 依理子・ 森下 雅子
2000年
山海堂

新河川法を受けて水域が総合的に管理される時代になってきました。魚のすめる川(多自然型)から魚のすむ川(復元型)づくりに転換をするいい機会です。水質はよくなっているのに、魚の数や虫の数が減ってきていることに、日本の川の変化があるのではないかと考え、川の物理的な条件と生物の関係のデータを整理しました。その上で生物がすむための条件をまとめ、生息場の評価の手法、HIMを開発しました。それぞれの川で生物相を均一化している原因をさぐる手立てになれば、と願っています。

 

川と湖の博物館

生物からのメッセージ「川と湖の博物館シリーズ」を刊行しています。

日本人は川と湖の環境に密着して生活してきました。生活の糧としての川と湖が近年は、水生生物に興味をもつ人、自然が気になる人、川で泳いだり、魚釣り、ボート遊びがすきな人たちになくてはならない場となりました。

「川と湖の博物館」―生物からのメッセージ―は、身近な川と湖の環境を写真とわかりやすい文章で紹介し、もっと水に関心を持つ人たちが増えてほしいと願い企画しました。

第1巻の「植物プランクトン」、第2巻の「動物プランクトン」では、水に生息する各種のプランクトンの挙動によってさまざまに彩られる水の色の着目しました。それぞれの水の色にどんな生物が生息しているかのデータを積み重ね、水の色と生物との因果関係を少しずつ明らかにしてきました。水の中の生物たちの挙動が水の色から判断されると水と生物への理解が一層すすむと考えたからです。

第3巻の「生物モニタリング」は、生物学的水質階級の基本である底生動物の主要種の生息域を大きく四種類の水域に分け、それぞれの色で表しました(清冽-飲める水:青、やや汚濁が進行している-泳げる水:緑、汚濁が進行している-手で触れても良い水:黄色、かなり汚濁が進行している-手を触れたくない水:赤)。アユが生息する水域は、やや汚濁が進行している緑の水域で、底生動物の代表種は、シマトビケラやヒラタカゲロウ類であることが解ります。

第4巻の「水環境カルテ」、第8巻の「共生の自然学」では、川が健康であるには、水質だけではなく、流況、生息場の構造、河辺、水辺の環境の状態に着目する必要があることを説いています。さらに、「健康」な状態とは、人為的な影響がもっとも少ない状態であることを読者に呼びかけています。